ついに最強のPCを完成させたお話

自作PC

 全国のぼん破産信者(?)の皆様、大変お待たせ致しました。ぼんさんはついにやってしまいました。

 2024年2月現在、家庭用グラフィックボードとして最高水準の性能を持つ RTX4090 を買いました。なぜ買ってしまったのか? まずはそのお話から。

 去る2024年1月22日、ぼんさんはこんなものを買いました。

図1 Core i9 14900K

 そう、Core i9 14900K

 以前までは Ryzen 7 5800X を使っていました。別にそれで困ってはいませんでした。でも、研究でCPUをゴリゴリ使うシミュレーションをやっていて、つい欲しくなってしまったんですよね。

 で、気づいたら手元にありました。

 こいつは言わずと知れた、家庭用向けとして現状最強のCPUです。それまで平気で1日はかかっていたシミュレーションが数時間で終わるようになり、コア数が増えたことで2つ同時に回したりもできるようになりました。ぼんさんは非常に満足していました(過去形)。

 でも、せっかくCPUが最強になったのなら、GPUも最強にしたくないですか? したいですよね。そこでぼんさんは RTX4090 がとても欲しくなってしまったわけです。

 しかし冷静に考えて、RTX4090 は最低でも20万円程度する高額なGPUです。それに、2023年末から始まったアメリカ→中国の輸出規制の影響で、2024年2月現在も価格は高止まりしています。本記事執筆時点の価格コム最安値で289,800円

 しかも、ぼんさんはすでに RTX3080 を持っているのです。

 2021年6月、マイニングブームでGPUが軒並み値上がりする中、ヨドバシで奇跡のタイミングで取り寄せに成功し、12万円で購入したものです。
 VRAMが10GBしかなく、機械学習や生成AIの用途で若干不満を覚えてはいましたが、ゲーム用途では全く不満はありません。

図2 2021年6月にRTX3080を買ったときの嬉しくて撮った写真

 しかしある日、ヤフオクでこんなものを見つけてしまいました。

図3 ヤフオクで見つけてしまったRTX4090

 これはぼんさんが2021年6月に購入したRTX3080と同じ、Zotacというメーカーの同じシリーズのグラフィックボードです。ぼんさんはRTX3080を購入した際、このシリーズのデザインに惚れ込んで購入を決断したのですが、同シリーズのRTX4090がヤフオクに出品されていたのです。

 しかも新品未使用。動作確認済みとあるので未開封ではないようで、当然どこまで信用できるかはわかりませんが、この製品がこの値段で入手できるというのは(少なくとも記事執筆時点では)魅力的です。しかもこの製品、ぼんさんが欲しいと思ったタイミングではすでに日本の正規代理店が取り扱いをやめてしまっていたんですよね。

 デザインはあとで実際の写真が出てきますが、かっこいいんです。ほしい。入札者は全然いないようでしたが、出品者の評価も悪くない。今買わないともう手に入らないんじゃないか。そんな思いがぐるぐるして夜しか眠れませんでした。

 そしてある日、ヤフオクからこんな通知が届きました。「期間限定で10万円以上の買い物で1万円割引のクーポンを配布するよ」

図4 たぶん夢です。

 そこからは意識が無かったのですが、気づいたら落札し、支払いが終わっていました。

 世の中不思議なこともあるものです。

 かくしてぼんさんは RTX4090 を手に入れたのです。

GPU本体だけで済むと思ったか?

 ちなみになんですけど、RTX4090はめっちゃ電力食います。それにPCIE補助電源としておなじみの6ピンや8ピンコネクタではなく、12ピンコネクタとかいう新しい謎の端子が使われています。

 登場初期は燃えたとかなんとかいう話がありましたが、どうもちゃんと奥まで刺してないのが原因とかだったらしいですね。あとは8ピンの変換ケーブルを分岐ケーブルで刺してしまっていて特定のピンに負荷が集中してしまってたり。

 まぁともかく、動かすにはこの12ピンコネクタを使った給電が必要です。ぼんさんが使っている1000W電源には8ピンコネクタしかありません。一応箱に8ピンx4→12ピンコネクタの変換ケーブルは同梱されているのですが、1000W電源には8ピンx4しかついていないので、RTX4090一枚だけしか刺せません。

 いや、別にそれでいいんです。いいんですけど、今持ってるRTX3080を余らせておくのはもったいないですよね? なのでぼんさんはどうしても RTX4090 + RTX3080 の二枚刺しという野望を捨てきれませんでした。

1300W電源を購入

 いやもうタイトルの通りです。電源を買いました。それも1300W。

 こんな電源誰が買うねんとか思っていましたが、ぼんさんでした。ちなみに3万円。27万円を支払って感覚がおかしくなったぼんさんには、はした金です。

図5 1300W電源

 こいつを選んだ理由は、12ピンコネクタが2系統あること。将来さらに強いグラボを買って、2枚とも12ピンコネクタになってもそのままの電源が使えます。いいね。

PCに組み込むゾ

図6 届いたRTX4090

 出品者さんには非常に素早く対応していただけまして、注文の2日後に手元に届きました。

 箱にちょっと破れがあったりしましたが、箱に興味はないので全然OK。肝心の中身はたぶん本当に動作確認だけした新品な気がします。めっちゃきれい。傷とかもなし。
 そんでめっちゃかっこよくて質感良い~~。にやにやしながら10分ぐらい舐めまわすように眺めてました。写真で伝わりますかこのカッコよさ。

図7 本体外観①
図8 本体外観②
図9 本体外観③

 ぼんさん普段はPC弄るとき素手ですが、さすがに27万円を壊したくないので静電気対策手袋を装着して作業しました。

 まあ途中でうざったくて外したんですけど。

図10 さすがにビビって静電気対策手袋を装着

組み込み作業開始

図11 ぼんさんのPC(GPU換装前)

 ちなみにぼんさんのPCは今までこんな感じでした。グラボは RTX3080 + RTX2060super。

 CPUは最初に述べたように Core i9 14900Kで、メモリはDDR4ですが無駄に128GB積んでいます。無駄。
 ケースは2022年末に奮発して買ったGT502とかいうやつで、3万円弱した覚えがありますが作りが良くて非常に気に入ってますね。当分買い替えることはないと思います。

 せっかく分解するので気になるところを見ておきます。CPUの冷却には360mmラジエーターの簡易水冷を使っていますが、冷えが微妙だったのでグリスの具合を確認。
 なんか微妙だったのでグリスを追加しておきました。

図12 簡易水冷ヘッド
図13 グリスの伸びが微妙な感じ

 まずRTX3080を外します。

 このマザーボードは上段のPCIEスロットのロックが離れた位置にあるボタンで解放できるようになっていて、めっちゃすんなり外せました。便利。

図14 RTX3080取り外し
図15 PCIEスロットのロック硬すぎ問題

 下段のスロットは普通のロックなので、めちゃめちゃ硬かったです。これ、なんなんですかね。割り箸と気合とパワーで外しましたが、毎回こうなのでどう考えても設計ミスだと思ってます。全部ボタン式にしろ。

 ともかくRTX2060superも取り外しました。

 取り外したPalitの RTX2060super はもう使うことはないと思います。大学1年の時に4万円ちょいで頑張って買ったのが懐かしいです。当時はこのGPUの性能にも感動していたものです(遠い目)。今までありがとう。

図16 たぶんもう使わないであろうRTX2060super
図17 (左)RTX4090 (右)RTX3080
図18 (左)RTX4090 (右)RTX3080

 さて、せっかくRTX3080を取り外したので、RTX4090と比較してみましょう。幅や長さ方向は一回り大きくなっていて、厚みも2→3スロットと増えました。全体的にでかくなったぁという印象。同じシリーズのグラボですがデザインもだいぶん変わっていますね。ぼんさん的にはどちらもかっこよくて好きです(照)。

図19 今まで使っていた1000W電源

 グラボ鑑賞が終わったら電源を交換していきます。正直配線は終わってるので、全然気乗りしなかったんですが、頑張りました。褒めて。

 馬鹿みたいに硬いプラグインケーブルを一本ずつ引っこ抜いて、親の仇のように結束バンドでがんじがらめにされたケーブルを一本ずつ開放していきます。誰だこんな配線した奴。

図20 あたらしい1300W電源
図21 1300W電源を装着した様子

 そしてYoutubeでクソデカ音量で音楽を流しながら現実逃避しつつ、なんとか新しい電源にプラグインケーブルを接続。気合で押し込みました。次メンテナンスするときは、その時の自分が頑張ってくれると思います。

図22 RTX4090を震える手で持つぼんさん

 表に配線を引き出せたら、いよいよRTX4090を取り付けていきます。

 何度でも言いますが27万円もしたので、間違っても壊さないようにめちゃめちゃ慎重に作業しました。27万円です。

 てか、デカ。

 下段にはRTX3080も取り付け、簡易水冷ヘッドも元通りつけなおしました。
 RTX4090には付属のグラボ支えをつけておきました。重すぎてスロットとねじだけじゃ保持できないんですね。なんじゃそら。

 新旧の同シリーズのグラボが並んでいてなかなか良い眺めです。これにて作業は完了、次はどきどきわくわくの動作確認タイムです。

図23 作業完了

動作確認

 アホみたいな本数のUSBやらHDMIやらDPやらLANケーブルやらを、絶対に腰に悪い体制で刺しました。
 これ毎回本当に面倒くさくて、このせいでPCを分解する作業をする気が起きないんですよね。動作確認でもし問題があったらまた全部外してやり直しになるんですが、たぶん大丈夫やろという謎の自信があったので全部刺しました。

図24 終わってるPC背面
図25 動作確認OK!

 結果としては問題なし! 無事 RTX4090 + RTX3080 で動作しました。馬鹿っぽいタスクマネージャーの表示も拝むことができました。

図26 馬鹿っぽいタスクマネージャーの表示
図27 FF15ベンチの結果

 GPUベンチマークの定番、FF15ベンチも回しておきました。おおむねレビュー記事同等の結果で、問題なさそうです。

まとめ

CPUCore i9 14900K
GPURTX4090 + RTX3080
メモリDDR4 128GB
ストレージM.2 2TB+1TB / SATA SSD 1TB
表1 完成したPCのスペック

 RTX4090を買ったので嬉しくて自慢記事を書きました。現状の家庭向けとしては最強クラスのPCになったと思います。たぶんしばらくはこれで満足できるはずです。たぶん。

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